2017年度園長(遠藤清賢)の独り言

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2018年3月29日 卒園式が終わりました。

卒園式が終わり、いまは入園のための準備が行われています。卒園式では沢山のご来賓の方々が来てくださり、卒園児を祝福して下さいました。また退職した職員から今回もお花、祝電が贈られてきました。心から感謝です。

昨日27日は理事会が行われ、2018年度の事業計画、予算案を承認して戴きました。今年度私たちの施設は処遇改善の資金が処遇改善費Ⅱを申請して居なくても約850万円を超える額になっていて、3月の賞与として全職員に支給しています。

来年度は処遇改善Ⅱ、処遇改善Ⅰ、そしてチーム保育加算を合わせると1200万円を超す処遇改善になります。一人当たり給与の2ヵ月を超える額の処遇改善を行うことが出来ます。これは全職員の経験年数が15年以上になってるため約550万円の食改善加算が支給される居るためです。

江刺保育園の職員平均年数は17年となっています。職員年齢が高齢化しているということではなく、30代から50代の職員が多くいる為です。一番若い職員は21歳で最高齢は75歳です。万遍なく若い先生からお年寄りの先生までいる保育園なのです。

私自身67歳になります。息を切らしながらなんとか続けていますが、そろそろ交替しなければいけない状態になっています。

新しい年度はアタッチメントについて皆で学習したいと思います。アタッチメントとは「くっつく」という意味なのですが保育でいえば「抱っこ」をすることであると思いました。いかに抱っこするのかで幼い子供たちの成長に大きな影響があることが証明されています。

東京大学の遠藤利彦先生がこの分野で重要な研究をなされていて、保育現場においても重要な対応であると思います。保育の原点は『アタッチメント、抱っこする』ことにあると思いました。
この件に関して職員全体で1年間深めて行きたいと考えています。

2018年3月6日
徐々に暖かくなっているような感じです。はやく春になって欲しいと思います。寒さは年寄りの体には堪えます。保育園はインフルエンザA型が終息したと思っていましたら、その後B型があっという間に広がってしまいました。両方が流行ったのは初めてだと思います。今は少なくなりましたが安心はできません。

わたしもインフルエンザに罹ってしまったことをお知らせしましたが、体調がなかなか戻りません。そうしている間に妻がインフルエンザB型に罹ってしまいました。やっと熱が下がり回復に向かっています。

3月3日(土)平成30年度の新入園児説明会を行いました。0歳から2歳児が多く入園します。ことしもこの年代の子どもたちの途中入園は難しい状況です。希望される皆様にご迷惑をかけることになるかもしれません。でも少子化の時代に合って保育園の定員を満たすことが出来るのは本当にありがたいことです。

16名が卒園し20名が新たに入園してきます。卒園の為の準備の為職員は忙しい毎日を過ごしています。5月の連休過ぎまでこの忙しさは続くと思います。新しい年度もよろしくお願いいたします。

2018年2月15日 保育研究発表について
厳しい寒さが続く毎日です。毎日寒さが増しています。1月中ごろから下旬にかけて延べ人数で20人を超す子どもたちがインフルエンザになってしまいましたが、今休んでいる子はB型が1名になっています。今は卒園の準備が始まっています。同時に新年度の準備も並行して始まろうとしています。

2月17日(土)は胆江地区保育協議会の保育研究発表会が行われます。今年度は江刺保育園が発表しなければなりません。協議会の中から5施設が発表しその中から2施設がこの地区の代表として岩手県の大会に選出されます。

江刺保育園は夏の職員全体会議で「お店屋さんごっこ」の取り組みを発表することを決定していました。11月に発表者をひよこ組の担任に決定しています。この活動は保育園全体での取り組みになっていますので調理も含め各クラスから昨年度の活動の様子を報告し一つにまとめて発表原稿が作られています。

発表担当者が職員に向け発表しほぼ発表原稿はまとめられています。それぞれのクラスの活動のねらい、準備や活動の様子等、子どもたちの成長の姿を比較し活動によって育まれる成果が明らかにされました。

この活動が、これからのより良い成長のために自主性や思いやり、忍耐力を育み達成感や生活の楽しみをもたらしていることが確認できました。私たちの中でもこの活動を行うことの大切さを充分に確認することが出来ました。

代表に選出されるかどうかは会場に委ねるしかありませんが、この研究ができた事は私たちにとってこれからの保育においてとても重要であり、今後の活動にむけて良い学びができたと思います。


2018年1月25日 インフルエンザになってしまいました。
1月18日ごろから体調がわるくのどに痛みを感じるようになりました。保育園内ではインフルエンザが流行っていましたので注意はしていました。20日は盛岡での研修講師をしなければなりませんので、念のために19日はお休みをいただき病院に行きました。熱もなくのどの痛みと咳の薬を頂きました。

しかし、その夜から体調が非常に悪く、寒気がするのです。熱を測ると38.8℃ありました。立っているのめまいがします。20日の朝になるとさらに具合が悪いのです。立っていることが出来ないのです。体全体の連携がなく、バラバラに動いているような感覚なのです。

水沢保育園の山下先生に連絡し今日の講師はできない事をお伝えしました。大変申し訳なかったです。病院に行き診察を受けるとインフルエンザA型でした。これから5日間は休むようにと言う指示が出され、本日25日出勤することが出来ました。


2018年1月16日 新しい年になりました。
新しい年になりました。法人も施設もお正月の行事は終わり通常の保育が始まっています。インフルエンザの季節になりましたが、保育園では現在のところ4名が罹患しています。今年はA型、B型両方が報告されています。これ以上感染が拡大しないよう祈っています。

今年は胆江地区の保育研究発表会の発表園となっていて、2月の研究発表に向けて準備を始めなければなりません。発表のテーマは決っていますが、細かい内容についてはこれからのようです。職員全体で準備することになっていますが、発表担当者は1人ですので大変だと思います。

13日理事会が行われ、その後、職員役員合同の新年会が行われました。理事長の祝吟によって会が始められました。若い先生たちのバイタリティ―とそのエネルギーに圧倒されながら、楽しい新年会となりました。

2018年度の新入園児予定者が示され定員を確保できることが確認でき感謝です。神様によって、そして多くの皆さんのお支えによって江刺保育園の働きが継続できること、子どもたちの良き成長が支えられていることを心から感謝いたします。

1月20日奥羽地区キリスト教保育同盟の研修会が盛岡の奥羽キリスト教センターで行われます。私は午後1時30分から2時間「新しい保育指針とキリスト教保育」について研修講師を依頼されました。参加者は少ないようですが、大人数よりかえって良い研修が出来そうです。

昨年度用意した研修資料を見直していますが、見直すごとに資料のページが増えてしまいます。パワーポイントで研修しますがそのスライドのページが当初60ページでしたが今は写真も含め111ページになってしまいました。

私たちの江刺保育園はキリスト教保育を行ってはいませんが、その精神、保育理念はキリスト教の精神が息づいている保育を行っていると確信しています。信仰を持っているのは私一人だけですが信仰があることによって今が支えられていることを確信しています。

今回キリスト教保育についてお話しできる機会を頂いたことに感謝しています。自分自身の信仰と保育の働きを改めて見直す良い機会を頂きました。そして何よりキリスト教保育を実践している保育園の方々との新しい出会いを楽しみにしています。


2017年11月29日 朝の祈り

23日母親がお葬式が行われた会場で転倒し左手首の骨を折ってしまいました。その日は私は盛岡で教会関係の会議が有り留守にしていましたが、帰宅した後母親から話を聴きました。今は痛いけれども我慢できるので明日病院へ通院するとのことでした。

母は92歳ですが自分一人で大丈夫と言うことで病院へ送ってそのまま保育園に行きました。帰宅すると整形のお医者さんがいないので「折れているかどうかわからないので月曜日にまた来るように言われた」と言っていました。この日も我慢できるから大丈夫だと言ってそのまま様子を見ることにしました。

月曜日になると患部が腫れ、大丈夫とは言っていましたが痛みが辛そうなので病院に付き添いました。すると看護師さんが驚いたように「装具はどうしたの」と聞かれました。本人は邪魔だから外したというのです。看護師さんは「しっかり折れているので外したら痛みがひどくなるよ」と言ったのです。

対応したお医者さんは整形ではなく外科のお医者さんだったので骨折をしているので整形のお医者さんが来る月曜日に診察してもらうように話したらしいのです。それを本人は折れているかどうかわからないと解釈したようです。

整形のお医者さんから手術するかこのままギブスで固定して直すかどうか聞かれましたが、本人は手術しないで直すことを選択しました。92歳ですので、懸命な選択だと思い賛成しました。X線の写真を見させていただきましたが左手首の下がきれいに折れていました。

父も母も92歳ですが、自分のことは自分でしっかりできるのです。我が家は嫁と姑とは仲が悪くお互いに干渉しない生活を続けてきました。高齢になりいつまでこの状態が続くのか判りませんが、結果的に仲が悪いことが父と母を心身健康で長生きする要因になっているのかもしれません。

でも毎朝、食前に妻が祈るのですが、その中に必ず父と母の健康を神様に祈っていますので、その祈りが神様にしっかり届いているのだと思います。このことが父と母が健康でいる一番の支えになっているのだと私は思うのです。


2017年9月11日  老いること

9月6日午前10時から12時に県の指導監査が行われました。口頭での指摘は理事長、園長の専決代決規程を整備すること。現金、金庫、証書などの鍵の管理について再度内部牽制できるように検討して欲しいということ。固定資産の調査(現物確認について)その時期は会計年度最終月である3月に行うのが適切ではないかということの3点の指摘でした。

処遇、基準に関しての指摘はありませんでした。保育対応はそれぞれの保育担当者、給食、看護師等、しっかり行われているということだと思います。規程の整備は園長の怠慢です。指導監査が終了しひとまず安心しました。

もう20年位前にヘルマン・ヘッセの本で「人は成熟するほど若くなる」という本を読んだのですが、その本に関して定期的に購入している雑誌に載っていました。改めて老いることについて考えて見ますと、現代人は老いることを大きな損失として、また、いけないことのように捉えていると思います。

多くの人たちは自分を1歳でも若く見せたい、1日でも長く生きたいということで様々な健康器具やサプリメントを使用しているようです。健康でありたいと思うのは理解できますが、見た目を若くすることに関しては多少違和感があります。

はたして老いるということはいけないことなのでしょうか。確かに運動能力の衰えや、体の痛み、記憶力の欠如など、出来なくなることが増えます。でも人間的な価値が減少するという事ではないはずです。

年老いることによって精神は洗練され、人をそのまま受容することができるようになるのだと思うのです。子どもを見る目も子どもを一人に人間としてその未来を創造しながら、その可能性に期待し、その子の夢を一緒に共有できる視点を持つことができるようになるのです。

9日に保育園の運動会が行われました。子どもたちがありったけの力を振り絞って、運動会の競技をしている姿を見ていると、大きな喜びに満たされるのです。リレーで大きく遅れてしまった子どもが、一生懸命に走っている姿を見ると感動の涙が流れてしまいます。そして大きな幸福感に満たされるのです。

その時に、何よりも、人間の命は有限であり、死を迎え肉体が朽ちてゆくことが自然の摂理であることを受容できる心になることができます。年老いることは人間としての価値が減少することではなく、さらに新たな価値が増し加わることなのだと思うのです。命を下さった神様に感謝です。

このことが理解できた時、人間として生れ、生きることができたことを心から神様に感謝できる者になるのだと思うのです。

2017年7月14日 東北・北海道ブロック保育研究会大会

7月10日から11日福島県磐梯熱海で開催されました。私は第3分科会の助言者を依頼され参加してきました。全体で約670人くらいの参加者でした。私の分科会は保育士の資質向上に関する研究が主題となっていて約110名が参加していました。

もう一人の助言者は会津大学短期大学部幼児教育学科教授の郭小蘭先生でした。御生まれは中国で専門は心理学だそうです。この分科会の発表者は3名でした。郭先生は事前に詳しく発表原稿を読み込んでいて各発表の要点をまとめられ、非常に熱心に取り組まれていました。

三者の発表ともよく練られた発表でしたが特に私たちの目を引いたのは保育士としてのあるべき資質として非認知的能力を育てる研究発表が注意を惹きました。郭先生も同様でこの研究発表を全国大会への出場に相応しいということで推薦することにしました。

非認知的能力については最近特に注目されています。そして、保育園がずっと以前から取り組んでいる保育は非認知的能力を高める保育をしてきたと私は考えています。この目に見えない能力は、忍耐力、思いやり、持久力、等の生きるための自分自身を下支えする能力だと思います。

この能力はやはり大人が意図を持って伝えなければならない能力です。この能力を身に着けるためには家族の愛情が必要条件となっています。自主的に遊びや、保育園での日常生活の中で様々な体験をし、子どもが保育士と成長を喜び合うことによってさらにこの力は増し加わるのだと思います。

保育はこの能力の向上に大きく寄与してきたと思うのです。この非認知的能力を理解しやすく言語化し、改めて保育の重要性を私たちに問いかけている研究発表であると思いました。

藤本会長や岩県社協の加藤君のご厚意によってこの今回この助言の役を依頼して頂いたことに感謝しています。そして、郭先生やその他今回の運営に携わって下さった福島県の皆さんに心から感謝した研究発表会でした。


2017年5月5日 我が家のチュウリップ

我が家の庭ではチュウリップが満開になっていましたが、もうすぐ花は散ってしまいそうです。その中で孫が「すごい!」といって庭の中で叫んでいるのです。行ってみると一つの花に黄色と赤の花弁が仲良く咲いていました。

  

 


2017年4月26日 その後の様子

4月も終わろうとしています。新しく入園した子ども達も徐々に保育園の生活に慣れてきています。特に0,1歳児のクラスでは泣き声が絶えませんでしたが、今はその声は聞こえなくなりました。5月から7月までの途中入園希望の問い合わせが教育委員会からありました。

その全ての途中入園希望者の第1希望が江刺保育園でした。ありがたいことですが全てを受け入れることは難しい状況ですが、出来る限り多くの子どもたちが利用できるように努力したいと思います。市の担当者もどうしたら良いのか悩んでいるようです。

5月の連休がもうすぐです。江刺区は3日から江刺甚句祭りが始まります。保育園の子ども達も男石地区のお祭りの出発式に出演します。私も毎年お祭りに参加していましたが今年は手術後ですので、屋台巡行はお休みさせて頂きたいと思います。

保育園の決算の整理は終わり理事会、評議員会の承認を持って確定するだけになりました。約12年以上胆江地区保育協議会の役員をやらせていただきましたが今年度はありがたくお休みさせて頂くことができました。

県の保育協議会の副会長も昨年度で退任させて頂きました。今年は江刺保育園のことに専念できます。自分の負担を少しづ減らして行きたいと思います。この中で今年立ち上げた社会福祉貢献活動事業は何とか具体的な形に仕上げたいと思います。

せっかく担当者を配置しましたので、時間をかけて福祉貢献ができるように知恵を出したいと思います。

もう一つ園舎の建て替えについて考えなければなりません。そのための資金を確保することが重要な課題になっています。3億円くらいがあれば何とかなると思いますが、簡単に用意できる金額ではありません。しかし、役員全体が新築に向けの意志統一が必要です。

少子化や日本の経済的な状況を見ると不安になります。

2017年4月11日  手術をしました。

4日(火)に入園式が行われました。私は1年以上前からソケイヘルニアになっていて3月上旬にそのヘルニアが戻らなくなり陥頓状態になってしまい病院で緊急処置をしてもらいました。3月には卒園や理事会の再編、評議員会の結成、そして決算の整理、入園準備等が有り、入園式後の4月7日に手術をして頂くことにしました。

6日に胆沢病院に入院し、7日10時に手術となりました。8日の10時まで安静の指示がありましたが、朝の回診のとき退院出来るということで8日の午後1時に退院しました。全身麻酔でしたし、右下腹部を5センチくらい切開していますのでまだ痛みが有りますが歩くことに支障が無く指示の通り退院しました。

胆沢病院は岩手県南地区の基幹病院となっていますので、入院している患者さんは深刻な病気の人が多いのです。私のようなものは病人であるとは言えない軽い患者なのです。ですから、医療の必要な方たちのためにできるだけ早くベットを空ける必要があります。

私の手術を担当した外科医は3人もいました。その医師たちの上司は女性です。しかもドクターXの米倉涼子のような女性なのです。麻酔を担当された医師も若い美しい女性医師でした。手術室に案内されると全員若い女性の看護師さんたちでしかも皆美しいのです。

保育園の中で美しい女性を見慣れている私ですが、此処にいる女性たちは皆天使でなではと思ってしまいました。でも、手術後の回診が有りもう一度手術室に来たいと思いますかと聞かれたのですが、今回限りで充分ですと答えました。

全身麻酔を施すために点滴の針が刺され、麻酔が入ると徐々に体全体が宙に浮くような感覚があり、その後意識が無くなりました。息苦しさを覚え、肺のなかに送管された管が抜かれた時、手術が終わったことを思い出したのでした。

眼が覚める前に、何枚もの会計計算書類が目の前にあるのです。そうして息苦しさを覚え、管が抜かれた時、どうして会計書類が脳裏に浮かぶのか腹が立ってきます。普通は家族とか、身近な方たちの笑顔が浮かんでくると思いたいのですが、私の場合は収支計算書や貸借対照表なのです。

病室に戻ったのが12時30分位で、妻が笑顔で待っていました。妻の顔を見ると手術が無事終わったのだと安心しました。全身麻酔の場合、導尿の管が施してあるのですが、私の場合は有りませんでした。尿瓶を用意して頂き自分でセットして用を足しました。しかし、安静ですので捨てることができずナースコールで看護師さんを呼び片付けて頂きました。

術後の一晩が結構苦しい時間です。それでも手術後の夕食から普通食が出てきました。食欲が無いのですが、全部食べることができました。寝てばかりいるためお腹にガスがたまっているからなのか、不快感があるのです。上半身を起こすと不快感が和らぐのです。

8日の10時には点滴や心電図等の管が外され自由の身になりました。痛みはあるのですが、歩くことができます。9日に教会の礼拝に参加し、10日に休みをとっていましたが、保育園で勤務しました。

2017年度の始めはこんなことから始まりました。小学校の入学式や近隣の幼稚園の入園式の出席は主任の菊池道世先生に全てお願いしました。家にいるより保育園のいる方が皆優しく気を使って下さるので居心地がいいのです。新しい年度もよろしくお願いいたします。